平均寿命100歳の時代へ

レスベラトロールとは

ポリフェノールの一種で、ぶどうの果皮、ピーナッツの薄皮、赤ワイン等に含まれる抗酸化物質です。

レスベラトロールは、長寿遺伝子サーチュインを活性化させることにより、肌や髪の老化予防のほか、病気に対する効果も期待でき、私たちが健康で若々しく生きるために必要な役割を果たしてくれます。

レスベラトロールは長寿遺伝子サーチュインを活性化することで、染色体末端を保護する役目をもつテロメアの短縮のスピードを緩やかにしてくれ、健康的に寿命を延ばすのをサポートしてくれることも期待できるのです。
加齢が進むと、遺伝子の末端部テロメアが短くなり、老化が早く進んだり、病気の原因になります。

1997年には、アメリカの科学雑誌である「サイエンス」にレスベラトロールの抗ガン作用についての掲載が行われたことがきっかけとなり、世界中の科学者たちが実験を繰り返し、その多くで有効性が確認されています。

レスベラトロールの健康長寿効果について
佐 藤 充 克

寿命延長効果

2011 年,NHK が長寿遺伝子サーチュインの番組を 放映した。
サーチュイン(Sirtuin)とは,NAD+依存 性のヒストン脱アセチル化酵素(EC 3.5.1)である。 染色体の DNA は,塩基性タンパク質のヒストンに巻きついたクロマチン構造を取っている。ヒストンがアセチル化されると,塩基性が弱まり,クロマチン構造 が緩み,DNA が転写されやすくなる。逆に,サーチュインが活性化すると,ヒストンが脱アセチル化され, ヒストンの塩基性が強くなり,酸性の DNA との親和性が高まって,強く結びつくことで遺伝子の発現が抑制される。
サーチュイン遺伝子は,抗老化遺伝子とも呼ばれ,通常,飢餓やカロリー制限で活性化される。 カロリー制限をすると,サーチュインが活性化されて DNA の転写が抑制され,結果的に DNA の損傷防止, 更には長寿につながることが明らかにされている。ところが,カロリー制限をしなくても RSV を摂取することで,サーチュインが活性化されることが番組で紹介され,RSV がブームとも言える注目を浴びている。
RSV のサーチュインに関する作用としては,最初 に 2003 年に酵母の寿命をのばすという報告があり, 学会の注目を集めた。2004 年には多細胞動物, 2005 年には線虫,2006 年初期には短命の脊椎動物(小魚),2006 年後期にはマウスから報告があった。
マウスの報告は,最近の TV 放映のベースになっている。マウスに高脂肪餌を投与すると,肥満になり, 寿命が短縮するが,同時に RSV を投与すると,サーチュインが活性化され,肥満にはなったが,寿命は短縮せず,標準餌と同様になった。
RSV と高脂肪餌併用投与群は,活発に動き,寿命も短縮しなかった。このマウスでは,インスリン感受性が上昇し, 種々のがん細胞で亢進する,インスリン様増殖因子 -1 (IGF-I)レベルが低下し,AMP 活性化タンパクキナーゼ(AMPK)およびペロキシソーム増殖因子活性化受容体 -γ活性化補助因子 1α(PGC-1α)活性が上昇した。PGC-1αは,筋細胞において,糖輸送体 GLUT4 発現を増加させ,ミトコンドリアを活性化し,エネルギー消費を高める。また,ミトコンドリアの数も増加し,運動機能も改善した。即ち,RSV は,肥満に伴 う 2 型糖尿病など,種々の疾病を軽減し,老化による 障害を減少することにより,寿命を延長すると考えられる。RSV にはサーチュインの活性化により,DNA 損傷を防ぎ,生体全体の DNA の活動を抑制する作用がある一方で,PGC-1αを活性化し,筋細胞のミトコンドリアを活性化,エネルギー消費を増大するという, 一見,矛盾した現象が認められる。
なお,2008 年の報告によれば,老化や肥満による障害予防に RSV は有用だが,健常人の寿命は伸ばさないことが示されている。ただ,老化によるアルブミン尿症,血管内皮の炎症やアポトーシスの減少,大動脈の柔軟性の向上,運動性の改善,白内障の減少, 骨密度の維持など種々の健康効果が示された。

参考文献
レスベラトロールの健康長寿効果について
佐 藤 充 克
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan/107/10/107_740/_pdf/-char/ja

レスベラトロールを多く含む食品

食品 レスベラトロール摂取量
赤ワイン 0.2-5.8mg/L
ぶどう 0.15-0.78mg/100g
ピーナッツ 0.18-0.71mg/100g
ココア(パウダー) 0.14-0.23mg/100g

レスベラトロールが効果を発揮するのは、1日30mg〜150mgの摂取量が必要と言われています。

表をご覧のとおり、食品での摂取では不可能ですので、サプリメントをオススメします。

ですが、レスベラトロールの摂りすぎにも注意が必要です。食事で摂るには、全く問題ないのですが、サプリメントで摂取する場合、摂りすぎにも注意です。
レスベラトロールの1日あたりの摂取許容量は、スイスの会社の定義によると、体重60kgあたり450mgだそうです。1日の許容量を超えたサプリメントも発売されていますが、許容量を超えて服用すると、下痢や腹痛などの副作用が確認されているのも事実です。

お飲みになるサプリメントの摂取目安量をしっかりご覧いただいて、摂取していただけたらと思います。