美容でない!
ビタミンCは生きてくために必要不可欠!

ビタミンCとは

ビタミンCは、体内でつくることができない水溶性ビタミンの1つであり、別名「アスコルビン酸」と言います。

私たちの身体は、皮膚や骨、血管の強度を保つためにはコラーゲンが必要なため、ビタミンCはコラーゲンを作り出すために必要な栄養素なのです。

ビタミンC 合成不全マウスを用いた老化研究―健康長寿を目指して―

東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 分子老化制御    石神昭人

ビタミンCと老化

ビタミンCの不足が老化に及ぼす影響を明らかにするため, 著者らはビタミンCを生合成できない SMP30 ノックアウトマウスを作出した。
SMP30 ノックアウトマウスは,動物 におけるビタミンC生合成経路の L-グロン酸から L-グロノȖ-ラクトンへとラクトン環を形成する酵素であるグル コノラクトナーゼ(GNL)遺伝子を破壊したマウスである。
SMP30 ノックアウトマウスをビタミンCが全く含まれない餌や飲み水で飼育すると,体重減少,コラー ゲン繊維の構築不全による骨密度の低下,大腿骨の骨折,壊血病性念珠(肋軟骨形成異常)など典型的な壊血病症状を呈した 。また,この症状はビタミンCを与えることにより防ぐことができた。
この SMP30 ノックアウ トマウスに壊血病を発症しない程度のビタミンC(マウスが 1 日に必要とする VC 量である 7 ミリグラムの約 2.5%)を与え,野生型マウスと寿命を比較した。その結果, 野生型マウスの 50% 生存率が約 24 ヵ月であったのに 対して,SMP30 ノックアウトマウスの 50% 生存率は その 1/4 である約 6 ヵ月であった 。
死亡時の死因 を特定するために病理解剖を行ったが,ガンや炎症, 特定の臓器疾患,出血,骨密度の低下などは認められなかった。このように,長期的なビタミンC不足状態は寿命を短くすると考えられる。寿命短縮の原因は,老化の一因とされる活性酸素の異常な産生やその蓄積であるかは明らかではない。しかし,ビタミンCの不足により活性 酸素のひとつであるスーパーオキシドアニオンが脳で増加することがわかっている。

参考文献
東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 分子老化制御 石神昭人
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/94/7/94_393/_pdf/-char/ja

ビタミンCは摂取できていない

実は、多くの人は1日に必要なビタミンCを摂取できていません。 それに、薬や栄養食品で取れていると勘違いしている人も多くいると思います。

厚生労働省が推奨している日本人の食事摂取基準によると、ビタミンC1日の摂取量は100mgとのことです。
それは、ビタミンC不足で起こる壊血病予防にはなると思います。壊血病はビタミンC不足が続くことで、皮膚の乾燥、脱力感、うつ病から始まり、症状が進むと、消化管、粘膜から出血するなど、様々な症状を引き起こします。
しかし、推奨基準値はその予防策としては満たしているのですが、健康長寿のためには足りないと言っていいでしょう。

老化や癌などを予防するためには、摂取するビタミンCの量を1000mgは必要とされています。

ビタミンCを多く含む食品

食品 ビタミンC摂取量
レモン 50個
キウイ 20個
イチゴ 100個
オレンジ 10個
グレープフルーツ 10個
みかん 40個
リンゴ 100個


食品での摂取では不可能ですので、サプリメントをオススメします。

お飲みになるサプリメントの摂取目安量をしっかりご覧いただいて、摂取していただけたらと思います。